姫川薬石
翡翠に続き新潟の石であるが、この石は中々特徴的な石である。
放射性物質を含むという所は勿論なのだが、よく、ラジウム鉱石として紹介されている。これは、少し疑問で、ルビジウムとトリウムではないだろうか。
成分分析を公開している人がたまにいるが、ラジウムは検出されていない。
トリウムはラジウムに変化しうるが、トリウム232の半減期が長すぎてラジウムは検出されないだろう。
まぁ、一般人がトリウムとかルビジウムとか言われてもわからないだろうし、ギリギリ知っていそうなキーワードがラジウムなんだろう。何て貧弱なボキャブラリーなんだろう。貧弱貧弱ぅ。(失礼、私は荒木先生のファンなのです。)
あと、石というと、よく浄化がどうとか、セージがどうとか出てくるが、
心底どうでもいい。
むしろ、純粋な科学を、わけのわからない謎理論で汚すのをやめてくれないかと思う。
まず、浄化の定義からしてよくわからない。スピリチュアルなどという単語を見ると吐き気がする。
姫川薬石を体に使うと、薬石の色が濃く変わるのは、この石が多孔質で人体の油を吸着するせいで、別に大したことではなく、ただのあぶらとり紙のような効果があるだけ。
さて、姫川薬石の性質なのだが、やたら熱伝導性が良い。
姫川薬石の湯呑があるが、外側が滅茶苦茶熱くなる割に、中のお湯は温くなる。
猫舌の人にはもってこいの湯飲みだ。
薬を飲むときに熱湯を注いでも、一気にぬるま湯が作れる凄い湯呑なのだ。
アツアツのコーヒーが飲みたい人には最悪なコーヒーカップになるだろう。
組成に鉛を含むので人体にあまり良くは無いと思うが、そこまで溶けださないので
実害は出ていないのだろう。
この熱伝導性を使って、何かできないかと考えてはいるのだが…
アイディア不足で形にできていない。この石自体も微妙に貴重なもので
近年は特に大型のものは、なかなか入手しづらい。
私は以前に、新潟の方から大量に購入しており、
家人が激怒した経緯がある。私は、今後、石工趣味に移行する可能性があり、
その時用に原材料を入手しているのだが、なかなか理解は得られないのだ。