排熱装置
このクソ寒い時期にクーラーの事を考えるのが私である。
冬は、暖房装備として、あの魔法装備ハクキンカイロがあるが、
夏は、冷房装置として、クーラー以外の何かが中々見つからない。
何しろ、日本の夏は湿度が異様に高いので、
気化熱を利用した空冷装置が機能しないのである。
アフリカでは通用したかもしれんが、
日本ではまともな自然蒸発を利用したクーラーなぞ、役に立たんよ。
というわけで、強制蒸発であるとか、あとは薬品を使った空冷を考えるのであるが、
あのレバノンの事件をご存知だろうか。
硝酸アンモニウムの爆発事故である。
ああ、硝酸アンモニウムはただの肥料なのだが、
保存条件によって大爆発を起こすことがあって、
レバノンでは、核を除けば最大級の爆発を起こしてしまったらしい。
それで、この硝酸アンモニウムなのだが、水に溶かすと冷える性質があって、
これを利用すれば空冷できるのだが、何しろ、一歩間違うと大爆発である。
ちょっとこれは危うすぎる。
しかも、安倍首相の殺人事件の犯人が、爆発物を製造する過程で硝酸アンモニウムを入手していたことが明るみに出てしまい、いよいよ入手しづらくなってしまった。
君子、危うきに近寄らず。テロ犯と間違われない為にも、こんなものは入手してはいけない。あくまでも、知識の獲得のみにとどめるのだ。
というわけで、もう少し安全な薬品を考えると、塩化アンモニウムがある。
これを水に溶かすだけで、ちょっとは冷えてくれるに違いない。