mwizard’s blog

自称魔法使いが書いている日記ブログ。

現代人は糖質の摂り過ぎだと思う

ケトン体が人類を救うという本を御存知だろうか?

 

この本では、炭水化物が糖質と食物繊維を合わせたものとする区分を意味不明なものとして斬り捨てている。

また、人間の赤ちゃんの血液中のケトン体の割合が高い事にも言及し、妊娠高血糖の原因が、現代の食生活のバランスがおかしいせいであることに言及している。

 

胎児は糖質ではなく、ケトン体を要求していると言っているのだ。

全くその通りであるとしか言えない。

そもそも、私の考えでも、太古の人間が狩猟採集型の生活を行った場合、糖質だらけの食生活になるわけがないと思っている。タンパク質や脂質がメインで、糖質も含まれる。その程度の位置づけになるはずであり、食事の50%~60%以上が糖質なんていうことは考えにくいのだ。

 

また、慢性的な食糧不足に悩まされ、飢餓と隣り合わせだったはずの太古の人間の妊婦の血液を考えても、糖質をメインのエネルギー源にするとは考えにくい。

 

バッタで考えても、脂質利用は理に適っており、

混みあった環境下のサバクトビバッタは緑色から黒色に変化し、また、長距離移動の際に体液中の脂質レベルが上昇する。脂質動員ホルモンAKHで脂質をメインのエネルギー源とすることで長距離移動を可能にしているのだ。

 

ブドウ糖は4kcal/gで脂質は9kcal/gだし、人の場合、ブドウ糖はグリコーゲンの形でせいぜい500g程度しか蓄積していない。一方で、水を除けば、人体はほとんどタンパク質と脂質でできており、ミネラルが少しと、糖質はごく一部だ。人間は保存用のエネルギー源として脂質をメインで選んでおり、その保有量も㎏単位だ。糖質で摂取したとしても保存は脂質に変換して蓄積する。勿論、即効性のエネルギー源としてブドウ糖を使っているが、ちょっとした飢餓ですぐに枯渇して、メインエネルギーの脂質に切り替わる。

脂質には、中性脂肪脂肪酸があり、これらからケトン体が生成する。

グリコーゲン→ブドウ糖の関係と、中性脂肪→ケトン体の関係が似ている。

ケトン体こそがメインエネルギーとする主張は、非常に理に適っており、

むしろ、これを否定する方が難しいと私は思う。